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SICS 22期 第3回例会(2021年9月18日)

22期 第3回例会が開催されました.

第3回目の例会では,まず講義として,

  • 札幌の消火栓
  • フィンレイソンのテキスタイルデザイン
  • arper : A Color Journeyにおける,色+形+素材の考え方
などの事例を用いて解説を行っていただいた.

前回の課題であった,札幌と旭川の「季節の色イメージ」比較に対する講評が行われ,両都市の季節感に少しずれがあることが示されました.

また,第1回例会の課題であった,動物のイメージ配色から,動物ごとにイメージアソートとカラースキームを抽出したことが報告されました.

午後からの課題では「ライフスタイルからイメージコラージュを作成する」をテーマとして,4つのターゲット(20-30代男性/20-30代女性/40-50代男性/40-50代女性)と3つのテーマ(ストーリー)を想定したイメージコラージュ課題に取り組みました.

●会場風景

例会風景 例会風景
例会風景 

●参加者の感想

  • 「地域別月イメージ配色」では長年、SICSで配色トレーニングをされてきた方々のものはトーン配色やグラデーション配色、セパレーション配色を意識した配色、並べ方になっており、洗練された印象を受けました。そして同時に私の配色がかなり乱雑であることに気がつきました。
    課題作成中は札幌と旭川のイメージの違いや気候の違いについてよくわからなかったのですが、完成した全体の配色を見ると色の移ろいとメリハリなど違いがはっきり出たことに驚きました。
    動物のイメージ配色課題では、動物そのものの色だけではなくその動物が持つイメージカラーを加えることで個性が出たり、より印象強くなる効果があるなと感じました。また、海で暮らす動物は青系の色が入っていたり、草の多い場所で暮らす動物は緑系の色が入っていたりするので、動物の暮らしもイメージカラーに関係してくるのだろうと思いました。
    次の課題では配色方法を意識して全体のバランスが取れた配色、コラージュを作れるように頑張りたいと思います。
  • 消火器の話は前にも出ていたが、都市や地域によって大きな違いがあるものであることを再認識した。環境が違えば認識も思考も違うのだからそれを正す人間が必要で、色彩に関する部分を宮内先生は正したいのだろうなと思った。
    宮内先生は「違和感に気が付かない人に、これがおかしいものであると気付かせるか」ということをよくおっしゃっている。確か前回も同じようなニュアンスのことを言っていた。「ふさわしい」「正しい」の正体は何になるのだろうと気になった。
    前々回の動物の色のイメージの五色を使った配置が美しいな、という風に思った。安易に動物そのもののモチーフをデザインに使用するだけが方法ではないし、宮内先生からするとバリエーション展開に欠けているというのを聞いて、商売になるとそれはそうかと思った。
    色をイメージと結びつけた上で分析をすることで初めて効力を発揮するので分析は重要ということを学んだ。