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SICS 22期 第2回例会(2021年7月3日)

22期 第2回例会が開催されました.

第2回目の例会では,まず午前中の講義として「デザイン力とは何か」をテーマとして,

  • リヒャルト=パウル=ローゼの配色
  • レイモンド=ローウィのインダストリアルデザイン
  • エットレ=ソットサスの製品デザイン,住宅開口部のデザイン,シーメンスのブランディングデザイン
  • マルティーヌ=ペランのWebサイトや絵本
などの事例を用いて解説を行っていただいた.

午後からの課題では「本州と北海道の風土・気候の違いを感覚的に表現する」をテーマとして,札幌と旭川の12ヶ月のイメージ配色に取り組みました.

●会場風景

例会風景 例会風景
例会風景 

●参加者の感想

  • 本質を知ることの重要性を繰り返し学んでいます。テーマの「デザイン力とは何か?」は、奥が深くレベルが高いと感じました。圧倒的な構成力のリヒャルト・パウル・ローゼ、流線型デザインが印象的なレイモンド・ローウィ、奇抜な発想と立体的カラーリングのエットレ・ソットサスは、時代は変われど現代にも通じるテキストであり、普遍的デザインが多いと思いました。マルティーヌ・ペランの絵本はわかりやすく、子供から大人まで楽しめる構成になっていて、色とカタチでどう伝えるのかがとても参考になりました。ストーリーに応じた補色の使い方、要素と色数を減らしシンプルにすることでカタチの面白さを表現しているところが計算され尽くしていると感じました。今期のテーマに活用したい内容でした。
  • 今回はデザインとは何か・・・といったテーマで宮内先生から講義をいただき 大変興味深い内容でした。正しいモノの見方、考え方がその人の人生を左右するということ~。また海外のデザイナーの作品を例に挙げられ、表現やそのプロセスに面白さがありました。配色は一つの色では成り立たない。 3色、5色、9色と奇数の色の使い方、面積を変化させることで、イメージが大きく変わってくるということ。自身が関わっているファッションやフラワーアレンジにも同様のことが言え、色のコントロール、重要性を改めて認識しました。配色トレーニングを重ねてきても、なかなか上達しないもどかしさも感じていますが・・・。今後は動物を主人公にどう伝えて行くかがテーマですが、子供の成長過程に少しでも良い影響を与えていけたらと願っています
  • 例の紹介もたくさんあり、この世の中のものは細かいところまで理由や根拠を丁寧に考えた上で作られているのだなと学びました。特に印象に残ったのはマルティーヌ=ペランさんの絵本です。丸というモチーフを中心に、少ない要素と色使いでストーリーがしっかり構成されているのが素敵だと思いました。ホームページも美しい工夫がされていてすごいなぁ、一般人みたいな感想を持ちました。講義中にスライドを見ていただけではわからなかったのですが、ホームページに行ってみたところ音声も流れていて驚きました。ちょっと残念だったのが私のパソコンがおかしいのかスライド資料で見せて頂いたままのきれいなホームページが見られなかったことです。宮内先生の言葉で、印象に残ったのは「たくさんの色で表現しなければならない理由はない」というものです。竹中大道具館のホームページの道具のイラスト、どこかで見たことがあった気がします。今回の地域の月毎の季節イメージはちょっと難しいなぁ、と思いました。